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ウェディングドレスを探していろんなドレスを見ていると、「あのドレスとこのドレス、デザインは似てるのにこのドレスの方が安っぽく見える気がする・・・」と、違いを感じることもあるかと思います。
その違いは生地の違いかもしれません。
ここではウェディングドレスによく利用される生地とその特徴をご紹介します。
ウェディングドレスを購入するときもレンタルするときも、生地の名称と特徴を簡単に覚えておくとドレスショップのスタッフさんと相談しやすくなりますよよ！
絹（シルク）
絹（シルク）は高級ウェディングドレスの定番素材です。近年は低価格帯で購入できるドレスも増えていますが、シルクが使われていることはまずありません。
シルクのウェディングドレスは大変高価で、シルク生地特有の光沢、ツヤ、とろみがあり優雅なドレスになります。
シルクの原料は私たちの体と同じく動物性のタンパク質になりますので、手触りがとても良く肌にもやさしいんですよ。
シルクのウェディングドレスの注意点としては、価格が高いことと、取り扱いに気を使うこと。
シルクは紫外線で黄ばんでしまいますので、購入したドレスを自宅で保管する際には日の当たる場所、蛍光灯などの紫外線が強く当たる場所には置かないようにしましょう。
また、汗ジミになりやすいので、着用後はなるべく早くウェディングドレス専門のクリーニングに出して下さいね。
ミカドシルクにも注目！
ミカドシルクはシルクのウェディングドレスの中でも最高級とされている生地です。
重厚感としっとりとした気品があるため、誰が見えても高級なウェディングドレスであることがわかります。
その品の高さから、大聖堂、格式のあるホテルなどととても相性が良いウェディングドレスです。
上のお写真の息をのむような素敵なドレスはミカドシルクです♪
サテン
サテンは光沢とツヤがある素材です。繻子・朱子（しゅす）という織り方で作られていて、生地の原料ではなくこの織り方の生地をサテンと呼んでいます。
サテンの特徴は、たて糸とよこ糸のどちらかが生地の表面に浮いていること。この特殊な織り方からたて糸・よこ糸のどちらかが表面に浮いているように見えるため滑らかなツヤと光沢が生まれるのです。
サテンの中でもシルクで織られたシルクサテンは高級なウェディングドレスになります。
サテンはシワになりやすい生地のため、ウェディングドレスの保管には十分ご注意下さいね。
タフタ
タフタという言葉はペルシャ語で、「ねじって織る」というような意味があり、この言葉通り、タフタはねじった糸を使って紡がれています。
サテンのような柔らかさとは違ってほどよくハリがあるため、立体的な美しいドレープを演出することができます。照明や光がウェディングドレスにあたるたびに上品なツヤが輝きます。
オーガンジー
出展：ウェディングドレス トゥー・レ・ドゥー【銀座】
オーガンジーは透け感があり、とても薄くて軽やかなハリがある生地です。
高級感があり非常に繊細で透明感があるため、ウェディングドレスのスカート部分に重ねてボリュームを出したりフリルなどにも使われます。
たくさん重ねても重さがなくやさしく揺れる様子がとても美しいですよ。
シフォン
シフォンは透ける生地であるところがオーガンジーと似ているのですが、オーガンジーよりも透け感が穏やかでやわらかい印象になります。
シフォン生地にはナイロンやポリエステルなどの合成繊維で作られているものもありますが、ウェディングドレスの素材としてはシルク素材で作られたシルクシフォンが定番です。
ジョーゼット
出展：Ar.YUKIKO
ジョーゼットは日本のちりめん生地（縮緬）の一種で、細かいシボがあり表面がざらっとしています。
独特のシャリ感があり、光沢はあまりなく素材の雰囲気としてはシフォン生地に似ています。
自然な重みがあり体のラインにそって美しいドレープがでるので、ストンとしたナチュラルなドレスによく使われています。
レース
レースは糸同士を編んだり組んだりすることで模様が作られた生地です。一般衣類やカーテン、ハンカチにもよく使われていますよね。
レースが装飾に用いられたのは1500年代のフランスと言われています。当時は上流階級の貴族だけが身に着けることができる高級な装飾品だったのですが、機械でレース織りができる技術が発展したことから一般庶民でも手に入れやすい生地に進化しました。
繊細なレースが使われている生地はクラシカルな美しさがあります。ロイヤルウェディングのような落ち着いた印象にしたいときにおすすめ。
チュール
チュールは2本の糸を網目のように組んだ織り方がしてあります。網目をよく見ると、ひし形や六角形になっていることがわかります。
とても軽くて透け感があるため、スカート全体に何枚も重ねてボリュームを出したり、ハードチュールというハリがある素材を使ってドレス下に着用してふくらみを持たせるパニエに用いられます。
チュールにレースを組み合わせたチュールレースもウェディングベールやウェディングドレスによく使われています。
チュールはシワになりにくいのでリゾートウェディングの式場に送りたいときや、海外ウェディングに持参するときにも便利ですよ。
シャンタン
出展：25ansウエディング
シャンタン生地はたて糸とよこ糸の太さを変えて織ってある絹織物のこと。厚手で深みのある光沢があります。
光の当たり具合や見る角度によって表情が変わる美しい生地で、豪奢なウェディングドレスになります。
絹以外にもナイロンとポリエステルで作られているシャンタンもあります。
生地によってウェディングドレスの印象は大きく変わります！
ウェディングドレスの価格は、新品でも数万円の安価なものから非常に高価なものまでさまざまですよね。
価格の差の理由として間違いなく言えるのは生地の違いです。
シルクが使われているウェディングドレスは確実に高価ですが、重厚感も美しさも全く違いますし、着用する花嫁さんの満足度も高いかと思います。
見る人が見れば「本当に素晴らしいウェディングドレス」ということがよくわかります。
冒頭でお伝えしたような安っぽく見えるドレスは、光に当たるとツルンとした浅い光沢が出るようなドレスだったのかもしれません。
メルカリなどのフリマアプリでドレスの購入を考えている場合も、ウェディングドレスショップなどで実際に見てみることをおすすめします。
ぜひ理想のウェディングドレスを見つけて下さいね。