総柄レースをそのまま活かしてベビーセレモニーへリメイク
今回はお客様より
“将来、七五三用のドレスにしたり、ドレスに付け足しをして作り替えたりできるように”
とのご要望をいただきました。
今回はなるべく生地を残すことを念頭に、デザイン画を提案します。
お母様のドレスは
総柄レースでシンプルな形ですが、後ろにはバッスルライン風のリボンが付いており、可愛らしいです。
また、引き裾のラインも女性らしさを印象付けます。
真っ白というよりは、アイボリーのような色味になっています。最近はアンティークな風合いが逆に新鮮で人気があるようですね。
セレモニードレスを制作致しました
総柄レースとシルクサテンのコサージュが とてもモダンなウェディングドレスから、セレモニードレスとボンネ(帽子)、スタイ(よだれかけ)の3点のご注文を頂きました。このドレスから、ベビーセレモニーを作ったあと、将来の七五三用のドレスを作れるだけの生地を取って置かなければなりません、なので、長いトレーンの部分、取り外しのトレーンとヨーク部分のみを使用して3アイテムを制作致しました。
襟→チュールレース(別)
襟は別のレースで控えめに仕上げました。
袖→ウェディングドレス内側のオーガンジー、袖口ゴム
切り替え上部→シルクサテン(内側にWガーゼ使用)
リボン→シルクサテン(別)
コサージュ→ウェディングドレスのバックリボンから
スカート→引き裾(内側はシルクサテン、外側はレース) 着丈80㎝
七五三やお呼ばれ等に備え、120㎝ほどのドレスにも作り替え可能な仕様です。 (生地は極力残し、お返しさせていただきました。) 全体的にはアイボリーのような色味ですが、よく見ると 各パーツ(袖、襟元、切り替え上部など)によって色見や風合いが異なり、シャンパンカラーのリボンコサージュをとても美しく際立たせています。 19世紀のヨーロッパを思わせるような1点物のドレスが出来上がりました。
小物作成
小物はスタイとボンネです。こちらはあえてシンプルにデザインしました。
- スタイ
シルクサテン(内側にWガーゼ使用)
フリル→襟と同じチュールレース ビジュー&ビーズ(別)でお花の形をワンポイントに。
紐→シルクサテン 生地をバイアス使いにて作成(筒縫い)。
- ボンネ
シルクサテン(内側にWガーゼ使用)
フリル→襟と同じチュールレース
紐→シルクサテン 生地をバイアス使いにて作成(筒縫い)。
紐先端→オーガンジー
スタイを付けても統一感があります。
【お客様の声】
この度は大変お世話になりました。
昨日ドレスを受けとりました。
素敵なドレス、本当にありがとうございます。
思っていたよりも早く仕上がってきてびっくりしました!要望に答えていただき感謝しております。
今からこれを着せられる日を楽しみにしています。
落ち着いたらまた、残りのドレス生地をどうするか等じっくり考えたいと思います。取り急ぎ受け取りのご連絡をさせていただきました、ありがとうございました。
セレモニードレス 32,000円
ボンネット 6,000円
スタイ 5,000円
“注文する”と言うと、お客様は受け身になりがちですが、積極的にご要望を出していただく事はとてもありがたいことです。
なぜなら、お客様との何気ない会話から、ひらめきやアイデアが生まれたりするものなのです。
弊社はリメイクを”お客様と一緒に楽しみながらお洋服を作っていきたい”と思っております。